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ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影(LOTRO)攻略など 

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★ジャンル:MMORPG

★運営:さくらインターネット株式会社

★開発元 : Turbine

★利用料金:クライアント無料 /1500円/1か月(税込)

★発売日 : 2007/06/01
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★OS:Windows XP(+DirectX 9.0c以上)

★CPU:Pentium 4/1.80GHz以上[Pentium 4/3GHz以上推奨]

★HDD:7GB以上

★メインメモリ:512MB以上

★グラフィックスチップ:GeForce 3シリーズ/ATI Radeon 8500シリーズ以上
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「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」(LOTRO)は'54年(昭和29年)に刊行されたファンタジー小説「指輪物語」の世界を再現したMMORPGだ。「指輪物語」の舞台となる「中つ国 (なかつくに)」は、作者のトールキンが地図を自ら描き物語を設定しただけでなく、トールキンのライフワークとして数千年にもわたる歴史や神話、言語体系が設定された。欧米にとどまらず、日本でも研究書やガイドブックが出版されており、その世界の設定の深さは他のファンタジー小説の追随を許さない。

 「LOTRO」は、この細かく設定された中つ国をMMORPGのフィールド、つまりプレーヤーが自由に歩き回れる世界として美しいグラフィックス、詳細な設定で作り上げられている。独自の解釈を加えたその世界は、まさに歩いて、見て楽しめる「指輪物語」テーマパークだ。今回から連載する「LOTROガイドブック」では、この緻密な世界を様々な視点から紹介していきたい。

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物語の中心となる「1つの指輪」とは?

指輪物語のキーアイテムとなる「指輪」とは、この世界を支配しようとする悪に墜ちた精霊である、冥王サウロンに絶大な力をもたらす、「1つの指輪」の事を指す。もともとこの指輪は、指輪物語から5千年ほど前、サウロンとエルフの手によって作られた。サウロンはこの指輪を作るため、「贈り物の王」アンナタールという仮の名と、美しい姿でエルフをだまし、その優れた知識でエルフの信頼を得て、3つのエルフの指輪、7つのドワーフの指輪、9つの人間への指輪を作り出した。

 この魔法の指輪の製造により、エルフの技術を盗んだサウロンは、これらの「力の指輪」を支配するための指輪を自分の国、モルドールにて作り上げた。上の斜体の文は、この指輪に彫られている言葉だ。「1つの指輪」は、すべての魔法の指輪を支配するものとして作り上げられた。エルフはサウロンのたくらみを察知し、エルフの3つの指輪は隠され、サウロンに対して戦端を開いた。

 サウロンは指輪の作られたエルフの国エレギオンを滅ぼし、ドワーフの7つの指輪と、人間の9つの指輪を奪い取り、この指輪でドワーフと人間を支配しようとした。ドワーフはサウロンの誘惑に屈しなかったが、人間は指輪の魔力にあらがえなかった。9つの指輪は人間の王に送られ、所持者は絶大な力と権力を手に入れるが、長い時を経て、彼らは「幽鬼」となってしまい、サウロンの意のままに動く怪物と化してしまう。「ナズグル」と呼ばれる9人の幽鬼は彼らのなれの果てである。

 サウロンは指輪の力によって、2千年近くも悪の勢力として存在し続けた。しかしエルフと人間の同盟軍によってサウロン軍は打ち破られ、人間の王エレンディルの息子イシルドゥアがサウロンの手から指輪を切り落とし、サウロンは倒された。イシルドゥアは指輪を壊そうとはせず、自らの指にはめるが、指輪の呪いによるものか、オークの待ち伏せにあって命を落とす。指輪は大河アンドゥインの流れの中に落ち、その行方をくらませてしまう。

 それからさらに2千年以上の時が経った頃、スメアゴルとデアゴルという2人のホビットの釣り針が湖の底から指輪を引き上げた。その指輪の魔力に魅入られたスメアゴルはデアゴルを殺し、指輪を独り占めにする。彼は指輪の魔力のせいで徐々に邪悪な傾向を強くし、盗みなどを重ねたため、人々から追われ、洞窟で隠れて暮らすようになる。指輪は彼にホビットの寿命を遙かに超える長寿を与えた。500年もの時が過ぎ、かつてはホビットだったスメアゴルは毛のない悪鬼といった醜い姿に変貌し、ゴクリゴクリと喉を鳴らす怪物、「ゴクリ」になってしまう。

 ゴクリは指輪物語の前にトールキンが執筆したホビットのビルボが活躍する「ホビットの冒険」から登場する。ゴクリはビルボをだまし、彼を食べようとするが、ビルボは機転を利かしゴクリの宝物であるゴクリが「いとしいしと(愛しい人)」と呼ぶ1つの指輪を奪い、ゴクリの罠から逃げ出した。指輪は力ある者には強大な力をもたらすが、ビルボは指にはめると、姿を消すことができる、というくらいの魔力しか発揮できなかった。しかしビルボは姿を隠す魔力によってゴクリから逃げおおせ、さらにその後も「ホビットの冒険」で姿を消す魔力を使って活躍し、大きな成功をおさめた。

 そしていよいよ指輪物語が始まる。ビルボはすでに老人になっていたが、その身体は普通の年老いたホビットよりもずっと若々しかった。指輪の魔力が彼の命を「薄く引き延ばして」いたのだ。ただ賢明なことに、ビルボは数えるほどしか指輪の魔力を使わなかったので、ゴクリのように悪に墜ちずにすんでいた。

 指輪により常識を越える寿命を得てしまったビルボは、このままホビットの社会でうまく生活できないことを悟り、ホビット庄を出ることを決意する。そして彼を冒険に導いたこの世界を善に導く大魔法使いガンダルフの助言に従い、引き取って育てていたフロドにすべての財産と共に、指輪をも譲り、ホビット庄を去った。

 指輪は、それを見た者に恐ろしい執着をもたらす。イシルドゥアはその指輪を自分のものにしようとし命を落とし、スメアゴルは殺人を犯した。しかしビルボは、その魔力と戦い、フロドに指輪を託すことができた。ビルボは派手な誕生日のパーティーの直後に姿を消し、エルフの住む地で自分の冒険記を本にする隠遁生活に入った。それからさらに数年後、フロドにも指輪がもたらす若さの兆候が出てきた頃、ガンダルフがフロドの前に現われた。

 ガンダルフはビルボの指輪の話から様々なことを調査していた。そしてその指輪こそが冥王サウロンの力の源である「1つの指輪」であることを突き止めたのだ。今や冥王は復活を果たし、世界を闇に落とそうと活動を開始している。彼が最も熱心に探しているのが、「1つの指輪」の行方なのだ。指輪の魔力は、ガンダルフでさえひとたび手に入れれば必ず悪の道に落ちてしまう強大なもので、ガンダルフにも託すことはできない。

 この指輪を破壊するためには、復活した冥王がいるモルドールの「滅びの山」の火口に投げ入れなくてはならない。フロドはエルフの助力を得るため、遙か彼方にあるエルフの地「裂け谷」へ旅立つことを決意する。旅立ちの日、彼を助けてくれるはずのガンダルフは現われなかった。しかし指輪を狙う黒い影がホビット庄にさえも伸びていることをフロドは知る。

 1人で旅立つことを決意するフロド。しかしそんな彼を見守っているホビット達がいた。フロドに仕えるサム、そしてフロドのいとこであるメリーとピピンは、彼の旅に同行を申し出た。断るフロドを強引に説き伏せ、4人のホビット達は冒険に出発する。彼らの冒険こそが、世界を揺るがす光と闇の戦い、「指輪戦争」の鍵を握ることになるのである。
m1.gif 重要なクエストの合間にはムービーが入り、指輪物語の断片的なストーリーが語られるが、原作を知らない人にはちょっと感情移入しにくい部分もある
m2.gif 馳夫との出会い。フロド達と出会う前のようだ。ムービーシーンの枠や、クエストの印など、「指輪」はシンボルとして様々なところで使われている

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ゲーム内のマップ。赤線は資料などから筆者が推測したフロド達の足取りである。追跡者を逃れてかなり困難な道を進んでいる

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原作でも非常に詳細に描写されているホビット庄は、ゲーム内でも様々な楽しいイベントがあり、美しい場所だ。左の写真はフロドとビルボが住んでいた袋小路屋敷

指輪物語 第一部 「旅の仲間」

フロドとサム、メリー、ピピンの4人のホビット達の出発から、指輪物語は動き始める。フロド達の目的地は、遙か東方にあるエルフが住む地「裂け谷」だ。出発直前にフロド達は最近ホビット庄を訪れた、馬に乗った黒ずくめの不気味な男「黒の乗り手」の噂を耳にする。フロドは黒の乗り手が、サウロンが世界中に放っている指輪の捜索者であることを直感する。そして旅立つにあたり、街道ではなく、「古森」を通ることを選択する。

 「古森」とは、ホビット庄と人間の町である「ブリー村」の間にある大きな森で、かつてはこの地域を覆い尽くしていた太古の大森林の木々が残っている場所で、ホビットの多くが近付かないところだ。木々は人を嫌っており、その枝は動き、人を迷わせると言われている。フロド達も森の木々に迷わされ、巨大で不気味な「柳じじい」に誘い込まれてしまう。柳じじいはホビットを眠らせ、さらにメリーとピピンを身体の中に閉じこめてしまう。

 ホビット達の危機を救ったのはトム・ボンバディルと名乗る不思議な老人だった。トムは柳じじいを叱り、メリーとピピンを助け出し、ホビット達を彼の館へ招待する。トムは跳ねるように歩く陽気な老人の姿をしているが、不思議な力を持つ森の主とも言える存在で、彼の美しい妻ゴールドベリと共に、ホビット達は楽しい時を過ごす。

 トムの館を出たフロド達は、古森の東にある古代の人々が眠る塚山丘陵を通り抜けようとするが、塚山に潜む悪霊達に捕まってしまう。絶体絶命の危機に陥った彼らは、再びトム・ボンバディルに助けられる。ホビット達はトムに礼を言って「大きい人」(ホビット達は人間のことをこう呼ぶ)達の住むブリー村へと向かった
・馳夫との出会い

 4人はトムの助言に従い、ブリー村の「踊る小馬亭」に宿をとる。ここでホビット達は「馳夫(はせお:足の速い人、というくらいの意味で、かなり馬鹿にした呼び名)」と呼ばれる男に会う。馳夫は町の人々からはうさんくさく思われている野山を歩く怪しげな放浪の民であり狩人、“野伏”の一員だ。着ている服も旅でくたびれており、どこかうさんくさい。

 馳夫はフロド達に近付くと、旅の同行を申し出る。彼はフロド達が黒の乗り手に追われる身だと知っており、その黒の乗り手の息がかかった者がすでにこの村にいることを語る。その時、踊る小馬亭の主人バタパーが1通の手紙を持ってくる。それは数カ月前にガンダルフより託された手紙で、バタパーはフロドに送ることをすっかり忘れていたのだ。ガンダルフの手紙には、フロドに危険が迫っていること、馳夫が彼の友人であることが書かれていた。

 馳夫の本名はアラゴルンといい、かつてこの地を治めた王の血を引く者だった。野伏は、失われた王国の騎士達の末裔であり、人知れず悪しき勢力と戦い、ホビット庄やブリー村、裂け谷などのある北方の地を守護している存在だったのだ。アラゴルンは心強い協力者となってホビット達を先導することとなる。

 ブリー村にも、すでに黒の乗り手達の魔手は伸びてきていた。アラゴルンの助言で寝る場所を変えていたホビット達は、朝、寝室がめちゃくちゃに荒らされていること、自分たちが連れてきた馬がいなくなっていることを発見する。ホビット達とアラゴルンは、手に入れた痩せた小馬に荷物を持たせ、追っ手を警戒しながらブリー村を後にする。

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にぎやかな「踊る小馬亭」とブリー村。ブリー村はこの地帯で一番栄えている場所だ。ゲーム内でも多くの冒険者がここで他の種族の冒険者と出会い、心強い仲間を見つけていくことになる

黒の乗り手の脅威

 一行は街道を進まず、“水よりもぶよが多い”ぶよ水の沢地を抜け、風見が丘を目指す。ガンダルフが何故フロドとの約束を守れなかったかはわからないが、もしフロド達を追いかけているとすれば、ここで合流できる可能性がある。しかし一行が風見が丘で見つけられたのは、ルーンを彫った小石だけだった。これはガンダルフのものなのだろうか? 彼の身に何が起きてしまったのだろうか。

 風見が丘で一行は、麓から迫りつつある黒い影を発見する。いよいよ追っ手達が追いついてきたのだ。夜は迫っている。アラゴルンは盛大に火をたき、彼らを迎え撃とうとする。黒い影が見えたとき、フロドは「指輪をはめたい」という衝動が突然大きくなっていることに気がつく。姿を隠すことができる隠れ身の指輪。フロドは恐怖のあまり指輪に指を入れる。

 指輪をはめると周りの光景がぼやける。指輪をつけるといつもそうだった。姿が見えなくなるのはいわば“副作用”で、本当は指輪をはめた者を他の世界の住人へと変えるものなのかもしれない。しかし、そこでフロドは指輪を着けたいという衝動自身が“罠”であったことを知る。ぼやけた視界の中で、はっきりと見える恐ろしい黒い影。指輪をはめたフロドは、9つの指輪の下僕達ナズグルに近い存在になってしまう。幽鬼はフロドの存在をはっきりと感知したのだ。

 ナイフを持って迫ってくる1人の幽鬼。フロドは身体を投げ出し、幽鬼の足に短剣を突き刺す。甲高い叫びを上げる幽鬼、しかし同時にフロドは左肩にまるで氷の柱を突き刺されたかのような痛みと冷たさを感じる。薄れていく意識の中で、フロドはたいまつを持って駆け寄ってくるアラゴルンを見る。最後の力で指輪を指から抜き取ったフロドはそのまま気絶してしまう。

 何とか幽鬼を撃退したものの、幽鬼の短剣で傷つけられたフロドの肩の傷は、さらに冷たさを増していった。アラゴルンは「王の葉」と呼ばれる植物アセラスでフロドの傷を治療するが、完全には治らない。彼を完全に治療するためには、できるだけ早く裂け谷に到着するしかなかった。
m12.gif ぶよ水の沢地。巨大な羽虫や蜘蛛など、昆虫系のモンスターが鬱陶しい
m13.gif 風見が丘のある「さびし野」はその名の通り、ほとんど木の生えていない、不毛の大地だ
m14.gif 風見が丘の頂上。かつては闇の勢力と戦った砦があったという

裂け谷の会議、指輪を運ぶ9人の仲間

 消耗の激しいフロドをかばいながら、一行は果野橋を越え、トロルの森へと入る。フロド達はここで、石になった3体のトロルを発見する。このトロルこそ、ホビット達が繰り返し聞かされた、ビルボの冒険に登場するトロルで、ビルボは絶体絶命の危機を、ガンダルフの機転によって救われた証なのだ。フロド達は改めて自分たちが遠くまで旅してきたことを自覚する。

 その後トロルの森で一行は、フロド達を護衛するために避け谷から派遣されたエルフ、グロールフィンデルと出会う。グロールフィンデルの馬の背に乗せられるフロド。裂け谷に続く浅瀬を前にして、大きな馬に乗った黒の乗り手が追いついてくる。フロドを乗せ飛ぶように逃げる馬。アラゴルンやホビットは黒の乗り手を阻もうとするが、黒の乗り手は彼らを無視しフロドだけを追う。フロドの乗る馬が川を渡りきった直後、突然川の水かさが増し、フロドを追っていた黒の乗り手達を押し流す。黒の乗り手を押し流す水を見ながらフロドは落馬し、意識を失ってしまう。

 3日間フロドの意識は戻らなかった。裂け谷の長である半エルフのエルロンドは、フロドの肩に入り込んでいたナズグルの短剣の折れた刃を摘出し、フロドの命を助ける。意識を取り戻したフロドは、ビルボと、そしてガンダルフと再会する。フロドが回復したことで、改めてフロド達が裂け谷にたどり着けたことを祝う宴が催される。

 宴の翌日、フロドは会議に招集される。裂け谷の会議には、はなれ山のドワーフ王国から来たグローインとその息子ギムリ、闇の森のエルフの使者レゴラス、南方王国ゴンドールから来た人間ボロミアなど、様々な人物が出席する。この会議でガンダルフは、魔法使いのリーダーであるサルマンが今や闇の力に魅了され、彼を幽閉しようとしたことを明かす。このためにガンダルフはフロドの元に行くことができなかったのだ。

 さらにガンダルフは、フロドが持つ指輪の本当の意味、そしてそれを破壊するためにはモルドールの滅びの山に向かわなくてはならないことを告げる。指輪はその強大な魔力と悪しき力のため、サウロンとの戦争に活用しようとしても、使った者が第2の魔王になってしまうことは確実で、例え指輪を隠し続けても大きくなる闇の勢力にいずれは飲み込まれてしまう。誰かが、指輪を滅びの山の火口に投げ込まなくてはならない。

 フロドは、指輪所持者である運命を受け入れ、その任務を引き受ける。エルロンドは指輪と指輪所持者を守る者として、9人の幽鬼に合わせて、フロドと共に旅をする8人の同行者を選ぶ。ガンダルフ、アラゴルン、ドワーフのギムリ、エルフのレゴラス、そしてボロミア、フロドの従者サム。ピピンとメリーはエルロンドに外されそうになったが、彼らの強い意志でこの冒険に加わることとなった。こうしてフロドを含む9人の「旅の仲間」は結成されたのだ。

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エルフの隠れ家のような裂け谷。フロド達はここで2カ月近く休息してから9人の旅の仲間を結成し、旅立っていく。
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裂け谷では原作のキャラクタとの出会いが待っている。レゴラスと一緒に谷に潜むトロルと戦う、といったクエストも用意されている
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現在の「LOTRO」では、霧降山脈を越えて更なる世界へ進むことはまだできないようだ。モリアが実装されるのが非常に楽しみだが、実はゲームでは、もう1つのクライマックスが用意されている。高レベル冒険者は驚くべき脅威と戦うことになる

原作である「旅の仲間」では、さらにモリアの坑道での第1部最大のクライマックスシーン、中つ国でのエルフの最大の安息の地ロスロリアンでの休息、アンドゥイン川を下っていく冒険とオークの急襲……と話は続いていくのだが、現在まだこの要素は「LOTRO」では実装されていない。

 「LOTRO」ではこういった原作のストーリー、設定は断片的にしか語られない。どちらかというと、「知っていること」が前提になっている部分がある。今回は、「指輪物語」を全く知らない人のためにも、あえて原作のダイジェストを掲載してみた。

 「LOTRO」は、旅の仲間達が苦難の道を歩んでいるその道以外のところで、世界がどのようになっているかを体験できる作品である。フロド達と合流する前のアラゴルンや、もう1人の魔法使い“茶色のラダガスト”との冒険など、原作で語られていない冒険も体験できる。

 プレーヤー達はゲームの中盤、レベル30くらいでたどり着けるようになる裂け谷で、ようやく旅の仲間達に追いつくこととなる。ここではレゴラスとのクエストなども用意されているのだが、特にフロドと夜の散歩ができるのが楽しい。原作では語られなかった運命や仲間に対しての彼の想いが語られるのは、指輪物語を知っている人は強く心を動かされるだろう。

 中つ国はトールキンとさらに彼を研究する人々によって詳細に設定された「もう1つの世界」である。ゲームのフィールドもまた、その設定を活かした、歴史と風土、そして人々や動物、さらに怪物達の生活感さえも表現している。次回は、指輪物語の主役である「小さい人」ホビットと、彼らが住むホビット庄を紹介したい。
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種族ごとに異なる建築様式、目標となるキンシップハウスなど様々な家からこだわりの我が家を
「エリアドールの守護者達」の追加コンテンツの中で、最も多くのユーザーが注目していたのは「ハウジング」だろう。「ウルティマオンライン」から、日本のオンラインゲームユーザーは、特にゲーム内で持てる「家」への関心が高い。「LOTRO」でも北米でBook11(日本名「エリアドールの守護者達」)が発表された直後から多くのユーザーが興味を持って日本実装を待ち望んでいた。

 「LOTRO」の家は、各種族の出身地に新しく追加された「住宅地」に建てることができる。ドワーフをのぞく各種族の住宅地は「LOTRO」での平原程度の広さを持っており、起伏もあり緑も豊かで和やかな雰囲気となっている。エルフの住宅地では桜が咲き誇っていたり、人間の住宅地は滝があったりとそれぞれ風景が異なっている。

 ドワーフは原作の設定通りに巨大な洞窟の中に住居を造っている。洞窟とは言っても天井は高く、巨大な地下世界という雰囲気だ。昼と夜の違いはわかりづらいものの、白い光を放つ水晶の柱や、巨大なドワーフの像などがあって、他の住宅地とは全く違う荘厳な雰囲気を持っている。なお家は種族に関係なく購入でき、ホビットのキャラクタがエルフの家を買うことも可能だ。

 これらの住宅地にさらに強い個性を与えているのが、当の住宅だ。エルフの家は細かい装飾がびっしりと施されており、ホビットはおなじみの丸いドアと低い天井のほのぼのとした家だ。ドワーフの家は石造りの頑丈な作りになっている。家には2つの部屋がある個人用の小さな住居から、いくつかの部屋を持つ豪華な家、さらに大きなホールを持つキンシップハウスがある。それぞれの建物は丘の上にあったり、川のそばにあったりと立地条件が異なる。

 住宅地は果てしないというほど広大なものではなく、馬ならば数分とかからず1周できてしまう規模だ。ただし、10ものインスタンスフィールドに分けられており、たとえお気に入りの場所が売れてしまったとしても、違うインスタンスでは売れていないということもある。

 広大な場所で住む家を慎重に吟味する、という設計ではなく、ポイントを押さえた景観が用意されており、その中でこだわりの住居を選ぶことができる上に、多くのプレーヤーが家を持てるように設計されているというわけだ。家はレベル15以上のキャラクタならば、1アカウントに1軒購入できる。小さな家ならば安価なため、中級プレーヤーでも手を出すことができる。ただし、週ごとに維持費がかかるため注意が必要だ。

 家の外観は変えることはできないが、内装だけでなく、庭の周りにも様々なオブジェクトを配置できる。各家は置けるオブジェクトの数と種類があらかじめ決まっている。場所も厳密に決められているため、一見すると自由度が低く感じるが、小さな家でも割と多くのオブジェクトを置けるので、自分のセンスをたっぷり発揮できそうだ。家の中は家具だけでなく、壁の色やタイル、壁紙の柄、さらにBGMまでもが設定できる。

 基本的な家具は各種族の住宅地にいる家具販売人から購入できる。さらに名声システムによって利用できる商店では特別な家具も購入できる。ホビットの名声を上げると入れる「マゾム館」では、とても和むBGM「トム・ボンバディルのテーマ」や、ごちそうを並べたテーブルのレシピなどが購入できる。この他現在行なわれている期間限定イベント「収穫祭」でも大きなカボチャやゴブリンの像などが購入できる。

 筆者はホビット庄の住宅地の、「下畦村」というインスタンスフィールドにある川岸通り2番地の小さな家を購入した。ちょっとした高台にあり、家を出ると正面に見える小さな池が購入の決め手になった。この風景を楽しめるようにごちそうを並べた小さなテーブルを置いた。下畦村には筆者のキンシップの友人達もいる。

 内装に関して現状では、手に入るものを適当に並べた、というところだが、今後シンプルだが生活感のある雰囲気にしていきたいと思う。こういうこだわりを発揮できるのが、ハウジングの面白さだ

m24.gif 住宅地にはいくつものインスタンスが用意されている。各インスタンスは同じ地形なため、自分の住みたい家を入手しやすくなっている
m25.gif 装飾モードにすると家具を置ける場所が白く光る。決められた場所に条件の合う家具を配置していく

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ホビットの住宅地。のどかな風景と、小さくてかわいらしい家が魅力だ
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華やかなエルフの住宅地。優美なラインを描く建物が美しい。安価な家でも2階建てになっているのも特徴だ

今回、知り合いのキンシップの方々にお願いして、購入したキンシップハウスを見せていただいた。ブリーの住宅地にある大きな家で、入口のドワーフ像が自慢だという。さらに大きな遺跡型のオブジェクトが庭の飾りとして置いてあり、そのスケールの大きさに驚かされた。この他、かなり離れないと全体が見えない塔や、野営できそうなテントなどもあり、「庭」というスケールを越えたオブジェクトに驚かされた。

 キンシップハウスは2階建てで、中央に大きなホールがあるのが特徴だ。玄関から中に入ると、いきなり精巧なワーグの剥製が客を威嚇していた。このワーグの剥製は決められた場所のワーグからレアドロップで入手できる毛皮をブリー村の剥製職人に持っていくと作れる。剥製はこの他にもクマやトロルなどもあるという。

 部屋を通ってホールに出ると、ホールの広大さに驚かされた。プレーヤー達が集まってコンサートや宴会が楽しめそうなほどだ。他にはキンシップメンバーの生産品が並んでいた。エルフやドワーフなどの名声を上げることで入手できるレシピを使ったもののようだ。「LOTRO」ではまだ実装されていないエルフの拠点「ロスロリアン」にあるといわれる“エルフの水鏡”までオブジェクトとして用意されているのには驚かされた。原作では過去や未来を見通すことのできる不思議な鏡だが、さすがにそういう力はないようだ。それでも雑談している最中にかすかな光を放ち、筆者のみならずキンシップメンバーも驚かせてくれた。

 小さな家には小さな家の良さがあるが、キンシップを作っているプレーヤーが家具の並ぶホールを見れば、強いあこがれを喚起させられることは間違いない。地図が広げられた机など、冒険心を刺激するアイテムもあり、こういった様々なアイテムをメンバーが持ち寄り1つの家を造るのはとてもワクワクさせられる。現在も多くのキンシップがメンバーと協力して、こだわりのキンシップハウスを作っているのだろう。

 今回取材させてもらったキンシップは、各部屋はもちろん、階段でも移動するプレーヤー達の視点を考えて絵を配置したり、暗くなりそうな場所には細かく燭台などを配置したという。今後はキンシップ同士の交流会や、プレーヤーを招いてのキンシップ主催のイベントが行なわれるだろう。運営も絡めた形でハウジングコンテストなども行なわれればさらに面白そうだ。ハウジングは今後もパワーアップしていくようなので、ユーザー達のさらなる創意工夫を期待したい。

m32.gif 巨大な塔。家具アイテム扱いなので持ち運びやメールに添付してのプレゼントも可能。小さな家に設置したらインパクトが大きそうだ

m33.gif レシピを購入し、家具を作る。調理スキルを使うとテーブルにごちそうを盛ることができる

ビルボが旅した「ゴブリンの街」、バルログが潜む「ナルズ・ガシュの裂け目」など高難易度ダンジョンが登場

今回のアップデートでは高レベルプレーヤー向けのフィールドも実装された。前回のイヴンディムのような1つのマップではなく、アングマールの東の奥、というように既存のマップに追加される形だ。

 霧降山脈の「峠北部・南部」はレベル45前後のプレーヤーを対象とした地域で、レベルキャップに達したプレーヤーなら数人、あるいはソロでもプレイできる難易度となっている。峠南部は狼と共に暮らし、自身も狼の皮をかぶった蛮族が登場する。ワームの洞窟などもあり、ソロではきついが高レベル数人のプレーヤーが協力すれば、ばったばったと敵をなぎ倒して進む爽快感を味わうことができるだろう。

 峠北部はゴブリンが支配する土地だプレーヤーはここに潜入し戦うことになる。印象深いのは、「ガンダルフの秘密のレシピ」というクエストだ。ゴブリンは火薬や油の様な燃えやすい液体を使い火炎瓶のようなものまで作り出す技術を持っているが、ガンダルフはこの燃えやすい液体を利用してゴブリンの村を火の海にしてしまう物騒な薬を作り、プレーヤーに与える。原作のガンダルフは見事な花火を作り出したりと科学にも長じているが、その一面をかいま見ることができるクエストだ。

 峠北部にはさらに「ゴブリンの街」がある。これは「指輪物語」の前の物語「ホビットの冒険」で語られたゴブリンの住み家で、巨大な洞窟となっている。洞窟の中は広大な上複雑な構造になっており、多くのゴブリンを倒しながら進まなくてはならない。ここのゴブリンは戦っている時のセリフが面白く「目がぐるぐるする!」、「暴力はやめろ!」などと叫びながら攻撃してくる。

 ゴブリンの街はいくつものフィールドが連結している構造になっており、しかも1つのマップには複数の出口がある。出口の位置は何層も足場を上ったところにあったりと「迷宮」気分を満喫できる。「ホビットの冒険」にあったように、一見ただの岩に見えるところで、裂け目が広がり扉になっている仕掛けもあり、こだわりを感じる。

 原作通りならばここの地下にはゴクリが住んでいた地底湖があるはずである。「LOTRO」の時間軸に沿えば、この時期すでにゴクリはビルボに奪われた指輪を求めてこの洞窟からはい出て、ビルボからフロドに指輪が渡っていることを知り、フロドを追うべく活動しているはずだ。霧降の地底湖にいるのかどうか、気になるところだ。

 「ホビットの冒険」でも「指輪物語」でも物語の中で旅の一行は霧降山脈ではほとんどモンスターに出会わない。これはエルロンドの助言とガンダルフの経験があったからこそだが、そこかしこにモンスターが待ち受ける「LOTRO」のフィールドとはずいぶん違った印象を受ける。このためか峠北部には、ほとんどモンスターに出会わない「抜け道」が用意されている。この道は切り立った崖を進む厳しいもので、時には目の前が見えなくなるような吹雪に襲われることもある。原作の登場人物になりきれる面白い道である。一度はこの道を通って原作に思いをはせて欲しい。

m34.gif ガンダルフが作った薬により大火災となるゴブリンの集落。魔法使いのすごさに驚かされるクエストだ
m35.gif ゴブリンの街を探して雪の道を進む。かつてビルボ達が通り、これからフロド達が来る道なのだろうか?

アングマールの北東には「ナルズ・ガシュの裂け目」というレイドが追加された。このレイドは2フェローシップ、12人で攻略できるコンテンツで難易度は非常に高くなっている。通常のフィールドでも気を抜くとあっという間に全滅してしまうほどで、ヘレグロド・レイド以上にプレーヤーの密接な連携が必要なダンジョンとなっている。

 巨大な裂け目の奥深くは徐々にどろどろとしたマグマが流れるフィールドに変わっていく。体からマグマを拭きだしているかのような巨人やオーク、さらに炎を吐くドレイクなどが待ち受ける。周囲に致命的な毒をまき散らすキノコの存在など、トラップにも注意しなければならない。演出も凝っており、山岳人とゴルトログの会話シーンや、巨人を取り囲むオーク達を一掃し巨人を味方につけて敵と戦う、といった場面も用意されている。

 「ナルズ・ガシュの裂け目」では試行錯誤が楽しい。ボスの攻撃パターンを見切り、強力な攻撃をしている時は離れる、敵がわいてくるポイントを押さえる、回復チームはガーディアンの回復に専念し、それ以外のメンバーは雑魚をつぶすなどなど、今までのフィールド以上に戦略を練る必要がありそうだ。

 コアプレーヤー達はヘレグロド・レイドでも全滅を繰り返しながら学び、スマートな方法を編み出してきたという。ヘレグロド・レイドの最初期には筆者はレベルが足りず、自力で攻略法を編み出すプレイには出会うことはできなかった。今回筆者はようやくコアプレーヤーの輪の中に入り、全滅を繰り返しながらも話し合い、前に進むという楽しさを体験することができた。開発者の挑戦ともいえる難関ダンジョンを仲間と共に攻略していく楽しさは、また新しい魅力だと感じた。

 実は筆者は現時点で「ナルズ・ガシュの裂け目」の最奥部に到達できていない。難しい上に広大なので、コアプレーヤー達も苦戦しているようだ。レイドにはリーダーが進行状態を保存できる「レイドロック」という機能がある。これを利用すれば数日に分けてレイドを攻略できるが、「ナルズ・ガシュの裂け目」では5日という最長のレイドロック期間が用意されている。複数のボスがいる上にフィールドも特殊で、12人のメンバーも盾役、回復役などある程度はバランスを考えなくてはならず、確かにそのくらいの時間は必要だと感じた。

 このレイドでは各ポイントにいるボスを倒すことで様々な宝石が手にはいる。この宝石は近くの野伏の野営地で新しいセットアイテムと交換できる。ヘレグロドのセットアイテムにするか、新しいアイテムにするか、部位によって変えるかなど、アイテム収集の魅力が大きく増した。こちらのレイドもヘレグロド同様高い人気を得そうである。

 「ナルズ・ガシュの裂け目」の深奥部には「バルログ」が待ち受けているという。全身に炎をまとった、邪悪な力の権化、「指輪物語」の第1部のクライマックスシーンに登場し、この世界の最強モンスターともいえる存在がついに登場するのだ。残念ながら筆者はまだバルログを見ていない。何とか時間を作りレイドに参加し、このモンスターの姿を見たいと思っている。

m36.gif 襲われている巨人を助ける。「ナルズ・ガシュの裂け目」ではこれまで以上にイベントが多い。ボス戦も凝っていて、勝つためには工夫が必要だ
m37.gif レイドで得られた宝石は近くの野営地でセットアイテムに交換できる。ヘレグロドのアイテムと同じように、こちらも強力だ

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12人で挑戦するレイド。敵の数は多く、しかも耐久力が高いため苦戦は必死だ。12人のフルメンバー、そしてバランスの良い編成にしなくては勝利は難しい

ミンストレル、ロアマスターがパワーアップ。さらなる進化を遂げていく「LOTRO」

 「エリアドールの守護者達」では、以前は馬に乗り降りする度にペットや従者を召喚し直さなくてはいけなかったが、今回で馬が消えると同時に従者やペットが現われるようになるなど様々な点が改良された。薬品類のアイコンが機能によって見分けやすくなるなど使っていて気がつかされるポイントも多い。一方で便利だった毒消しの薬がレベル別にさらに高価になり、今後の難関フィールドでの攻略では今まで以上に必要経費がかさむようになる一面もある。

 今回のアップデートで、ミンストレルとロアマスターの能力が大きく向上している。多数のスキルが追加され、能力が向上した。ミンストレルは「戦の言葉」というスタイルで回復能力を減退させ攻撃力を増すことができ、ソロでの狩りもしやすくなった。「偉大なる者の召集」では職業ごとに異なる強化能力を授け、「救済の和音」で気力を回復する能力を得た。敵の集団にダメージを与えたり、味方を助けたりというミンストレルの特性をさらに増す多くの新しいスキルが追加された。

 ロアマスターは見た目にも派手になった。「見張りの伝承知識」と呼ばれるスキルは地面に模様を描き出し、その範囲にいる味方の力をアップし、敵を弱体化させる。「禍の炎」では花火の光で敵を気絶させる。「空気の伝承知識」では味方の周囲につむじ風を起こし、攻撃してくる敵にダメージを与える。

 「雷雲」は敵に落雷を落とす派手なスキルだ。強大な魔法であるが、使用したロアマスター自身の士気(HP)が大量に減ってしまうというデメリットもある。この他、「瀬戸際からの生還」によって、倒れたキャラクタを蘇生できるようになったのも、フェローシップとしてうれしいところである。

 他職業にうらやましがられるのがペットの存在だ。ロアマスターは小さな亀や大山猫、ウサギや雀など小さな動物をペットして召喚できるようになった。小動物のほとんどは戦闘には役に立たないが、主人の後ろを一生懸命ついてくる姿はグッとくるものがある。

m41.gif 小さな野ウサギ。この他にも亀や山猫などロアマスターは様々な動物を連れて歩けるようになった
m42.gif 強制的に仲間を踊らせるミンストレルの新スキル
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ハードな戦いが待ち受ける上級者の冒険、アングマールの奥地に広がる高難易度フィールド
「LOTRO」はレベルの上がりやすいMMORPGである。早いプレーヤーはアングマールの中盤でレベル50に達するだろう。現在の最難関フィールドであるアングマールは広大なフィールドで、レベル50のプレーヤーでも簡単に歩けないような場所である。クエストも非常に多く、戦いは熾烈を極める。

 特にアングマールの最奥部「ウルガルス」と「カルン・ドゥーム」は今まで以上の激しい戦いが展開される。アングマールの闇の中心点ともいえるこの場所は、かつて「アングマールの魔王の都」だったといわれている。このふたつの場所はインスタンスフィールドが用意されていて、驚嘆する風景を見ることができる。ウルガルス、カルン・ドゥームには様々なボスモンスターがいて、ボスは各クラスに用意された強力な装備アイテム「クラスアイテム」を作るために必要な材料を落とす。これらのアイテムを手に入れるため、冒険者達は危険を恐れず彼等に挑んでいく。

 ウルガルスでは、入ってすぐにある恐ろしい高さの谷間に渡された橋と、その近くを飛行する巨大なドレイクに目を奪われるだろう。この他にも水に触れると即死する毒の河や、トロルと連戦することになる闘技場など様々なフィールドが用意されている。次々現われる巨大ワーグや、闘技場で集団で襲いかかってくるトロル、炎で画面を埋め尽くす巨大ドレイクなど、ボスモンスターとの戦いはどれも派手だ。

 カルン・ドゥームではさらに激しい戦いが待っている。切り立った崖に乱暴に足場を組み、トロルが力任せに採掘している場所を通らなくてはいけない場所もある。トロルはキャラクタを吹き飛ばす攻撃をしてくる。足場から飛ばされてしまえば即死なので、前衛のプレーヤーは吹き飛ばされないように壁を背にして戦う必要がある。カルン・ドゥームには何カ所か鍵のかかった扉があり、鍵を手に入れればショートカットできるが、入手できていなかった場合、かなり長い道のりを進まねばならない。何度も足を運び、少しずつ攻略していくことになるだろう。

 ここのボスの1体「ヘルシュガム」は特にインパクトの強い敵だ。緑の毒の沼に浮かぶタコのような怪物で、触手を使って攻撃してくる。伸ばしてきた触手を全て倒すと柱が倒れ、ヘルシュガムの頭に続く“橋”ができる。この柱を渡って頭を攻撃するのだが、柱は一定時間で崩れてしまう。柱が揺れたらすぐに岸に戻らなくてはならないが、ヘルシュガムの触手に巻き付かれ、動けなくなってしまうこともある。間に合わず沼に落ちた場合、即死してしまう。

 原作ファンにとってヘルシュガムは、モリアに入る前にフロドを水の中に引きずり込もうとした触手の怪物を彷彿とさせるだろう。トロルやオーク、ドレイクなどのモンスターとは違った異形のモンスターで、“ゲーム的”な駆け引きも楽しいボスモンスターだ。

 カルン・ドゥームには、ボスのような強さを持つ敵の連続攻撃や、指輪の幽鬼を思わせる中身のない姿ながら、真っ赤なローブが印象深い「カルグル」が何度も襲いかかってきたりと、歯ごたえのある戦いが続く。レベル50に到達した経験豊かなプレーヤー達が力を合わせなくては攻略することのできない場所である。

m43.gif ウルガルスでは吊り橋の下から上昇してくるドレイクに遭遇する。高低差のある演出はこれまでなかったものだ
m44.gif カルン・ドゥームの奥地では赤いローブを着たカルグルが、プレーヤーを先回りするかのように何度も現われ、立ちふさがる

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毒のある川、トロルと戦う闘技場、巨大なドレイクとの戦いなどウルガルスでは激しい戦いを体験できる。ボスモンスターが落とすアイテムはクラスの専用アイテムの材料となる

24人のプレーヤーがドラゴンに挑む「ヘレグロド・レイド」。綿密な作戦が強大な敵との戦いの鍵に

上級者プレーヤーに人気の高いコンテンツとして「ヘレグロド・レイド」がある。レイドとは6人で1組のフェローシップを4組、最大で24人で組むことができるシステムで、ヘレグロド・レイドでは1フェローシップでは体験できないスケールでの冒険と激しい戦いを楽しめる。

 ヘレグロドは霧降山脈にあるドワーフの都市で、ミスリルを掘ることのできるモリア鉱山への都市として栄えていた。しかし、強大なドラゴン「トログ」が現われ、ドワーフ達はこの都市を放棄せざるを得なくなる。トログはドワーフの英雄によって倒されるが、英雄もまたその戦いで倒れ、ヘレグロドはそのまま邪悪な生物や巨人の支配する土地となってしまった。

 このトログがサウロンの意をくむ邪悪な力によって復活を果たす。復活したトログは青白い鱗を持つ体に大きな傷を負った、“ドラゴンゾンビ”の様な醜悪な姿だが、その力は強大だ。ヘレグロド・レイドでは、ヘレグロドに大人数で乗り込み、最終目標として復活した強大なドラゴン、トログと戦うことになる。ヘレグロドは広大で危険な場所だ。集団で襲ってくる巨人、プレーヤーを取り囲み数で圧倒する巨大蜘蛛、卵から瞬時に孵化し襲いかかってくるドレイクなど、24人という大人数を持ってしても苦戦は必至だ。

 ヘレグロド・レイドの最大の魅力はトログや各ボスモンスターがドロップする「エピックアイテム」にある。これらは各職業ごとの専用セットアイテムで、様々な部位がある。これを揃えるためには何度もヘレグロド・レイドを成功させなくてはならない。このため、コアプレーヤーが中心となり、週に数回の頻度でヘレグロド・レイドが組まれている。回数をこなしたコアプレーヤー達はレイド初心者へのフォローにも積極的で、作戦が始まるまでに、様々な注意事項を教えてくれている。

 トログは前回の「王の都」で大幅にパワーアップした。トログはそこにいるだけで体が動けなくなるような恐怖をもたらし、さらに1人だけでなく周囲のプレーヤーを巻き込むという時限式の呪いをかけてくる。これに加え、「王の都」からは空に飛び立ち、一定時間休むことで体力を完全回復するという能力まで獲得した。トログ戦は、特にプレーヤー達の連携が必要になる。

 感心させられたのはプレーヤー達の「作戦」だ。4つのフェローシップをトログからの攻撃を引き付ける部隊、攻撃を受け持つ部隊、トログを支援しようというドレイクや蜘蛛を迎撃する部隊、さらに体力を回復させようとするトログの行動を阻む部隊と役割分担する。各部隊に合わせた職業に振り分け、恐怖に立ち向かうための「トークン」を使う順番を取り決める。

 筆者もヘレグロド・レイドには何度か参加し、特にトログ戦は興奮させられた。戦場の上方にある、トログが休む足場で待ち伏せて回復を阻む役割や、盾役のプレーヤーをバックアップする戦いを体験したが、上級プレーヤーの練度は驚くべきもので、作戦がかみ合えばかなりうまく進行する。それでも、ほんのちょっとのミスが命取りになる場合もある。ヘレグロド・レイドでの先輩プレーヤーの活躍は、強いあこがれを感じさせられる。経験を積んだプレーヤー達が輝くコンテンツだ。

m48.gif 24人で戦うヘレグロド・レイド。今まで体験したことのない圧倒的な戦力で進むことができるが、敵も非常に強大で、緊張させられる
m49.gif 巨大な体を持つトログ。現在の「LOTRO」の最強のモンスターだ。この怪物の圧倒的な力は、是非ゲーム内で体験して欲しい

RvRでの“英雄”を目指し、高めた力をモンスタープレーヤーにぶつける! 「野伏」になって暗殺プレイも

エテン高地での戦いは、レベル50のキャラクタの力を存分に発揮できる場所だ。よりよいアイテム、食料、薬……万全の装備を調えられるのは、きついクエストやレイドでの報酬を得ている上級冒険者ならではだ。新しい装備、高めたプレーヤースキルをモンスタープレーヤー相手にぶつける楽しさは、通常のプレイとは全く違った感覚がある。

 後述するが、「LOTRO」は名声上げ、功績、そして生産と、やりこみ要素がたくさん用意されている。これらの能力を上げていく上で、「RvRでどれだけ活躍できるか」という目標は大きい。レベル15までは無料になった影響か、最近はモンスタープレーヤーの数が多い気がする。この劣勢をはねのけるためにも、英雄(プレーヤー)側の奮起に期待したいところだ。双方が激しくぶつかり合うことでより一層楽しい体験ができるだろう。

 ちょっとテーマからははずれるが、前回で体験できなかった「野伏」をプレイしてみたので、こちらも紹介したい。野伏はモンスター側のトロルと同じスーパーキャラクタで、英雄側のプレーヤーが宿命点を使うことで変身できる。穏形と弓の能力に優れ、バーグラーとハンターの力を併せ持つ感じだ。今回は英雄側に比べモンスタープレーヤーが2倍以上という極めて不利な状況で野伏になって戦場に参加してみた。

 しばらくスキルを使ってみて野伏の能力の一端がつかめた。まず「穏形」で隠れた上に、ターゲットに「ドゥネダインの印」でマークを刻み、そこに「正射」というスキルで弓を当てると、初期のモンスタープレーヤーなら9割近くの体力を奪う大ダメージを与えることができる。まさに「暗殺」向きの職業だ。この他、敵を足止めする「投げ短剣」や敵に炎のダメージを与える「正義の矢」といった遠距離攻撃のスキルが揃っている。

 一方で、トロルのような周辺にダメージを与える攻撃がないため、囲まれてしまうと弱い。正直なところあまり味方に貢献できなかったのが残念なところだ。他にも野伏はトロル同様変身してしまうと味方のレイドグループに参加できない。野伏は敵を足止めしたり、追加ダメージを与えたりと、“支援”向けのスキルが多く感じたが、レイドグループから外されてしまうと味方がどのモンスターを狙っているか把握しにくく、これも貢献しにくかったところの1つだ。とはいえ、隠れて近付き敵を仕留める「暗殺者プレイ」は楽しかった。また宿命点を溜めて挑戦してみたい。

m50.gif 野伏としてプレイ。味方に貢献するためにはもう少し練習が必要だと痛感した

指輪の幽鬼達の秘められた活動が語られるエピッククエスト。戦いは新地域アンヌーミナスへ

新たに追加される地域では、高レベルキャラクタを対象にしたコンテンツの割合が多い。アンヌーミナスのインスタンスフィールド「グリンガント」は構成が凝っていて面白い。かつて北方王国の首都だったアンヌーミナスはアングマールの勢力と北方王国の騎士の末裔である野伏の戦場となっている。

 グリンガントは白い石で作られ、水をたたえた美しい庭園となっているが、現在は邪悪な精霊に支配されてしまっている。ここで登場する水の精霊の中にはキャラクタの「声」に関するスキルを封じる能力を持つ者がいる。「LOTRO」では、声はミンストレルやキャプテンの回復スキルに関係するため、封じられてしまうと戦いが苦しくなる。特に回復役の立ち位置が大事な場所になっている。

 また、グリンガントではレバーを使った仕掛けがある。このレバーは決まった順序で、複数のプレーヤーが同時に動かさないとトラップが発動する。このため最終的には6人のフェローシップ(パーティ)メンバー全員が、リーダーの声に合わせてレバーを操作しなくてはいけない。凝った仕掛けで感心させられた。

 この他、「エピッククエスト」はじっくりと体験してもらいたい要素だ。ストーリー性が濃厚なエピッククエストは「指輪物語」のサイドストーリーとして、「LOTRO」スタッフが練り上げている物語で、アラゴルンやレゴラスといった原作のキャラクタ達と競演もできる。各種族の出身地から、風見が丘、北連丘と続いていくのだが、裂け谷あたりから物語はスケールアップし、オリジナル要素が強くなる。

 アングマールやイヴンディムといった原作では語れなかった場所に冥王サウロンは何を画策し、そして冥王の意をくむ配下の者達が何をしたのか、原作には登場しない魅力的な悪役や、力を持った存在なども絡んでいく。エルフや野伏、ドワーフの英雄達も絡んできて、「LOTRO」ならではの英雄達のストーリーも語られる。「LOTRO」ではインスタンスフィールドの冒険は何度でも追体験できる。レベル50の冒険者はもう一度序盤からのクエストを体験し、伏線などを楽しんでみるのも良いのではないだろうか。

 次回予定されているアップデート「エリアドールの守護者達」で、エピッククエストがどのような展開を見せるか、筆者も個人的に楽しみだ。さらに「エリアドールの守護者達」では“バルログ”が登場するという。モリアの奥深くにいる炎の魔神、「指輪物語」第1部で最も印象的な恐ろしいモンスターは、どのように「LOTRO」で描写されるのだろうか。バルログと戦いほんの少しでも勝機を見出すには、やはり上級プレーヤー達が力を合わせなくてはならないだろう。もちろん、それだけの強大な力を持つ存在であることを期待したい。

m51.gif アンヌーミナスのインスタンス、グリンガントでは6人のプレーヤーが一斉にレバーを引かなくてはならない仕掛けがある
m52.gif 力の指輪に囚われた9人の幽鬼、「LOTRO」では原作に語られない彼等の“暗躍”が描かれる。プレーヤーは彼等の計画をくじくため奔走することになる

さらなる強いキャラクタを目指して……名声、功績、そして生産。様々なやりこみ要素

「LOTRO」のキャラクタを成長させるのは経験値だけではない。プレーヤーの努力によってキャラクタはさらに成長していくことが可能だ。そのためにプレーヤーが追求していくのが「ステータス」だ。「LOTRO」ではプレーヤーキャラクタのステータスは装備品によって変えることができる。

 コアプレーヤーにとって、効率の良い、自分のポリシーに従ったアイテム収集こそ最も熱心にやっていることだろう。ヘレグロド・レイドの時などは、筆者のキャラクタの倍近くの士気(HP)を持つプレーヤーキャラクタにあった。職業によって上下はあるが、きちんと「最大の士気を上げる」というテーマでアイテムの収集をしているのがよくわかった。

 ステータスを向上させるアイテムとしては、ヘレグロド・レイドのエピックアイテムが強力だ。だがこのほかにも、セットアイテムとして効果がないものの、これに匹敵する能力を持っているのが、生産者の最高レベルのアイテムである。耳飾りや指輪などでも最高レベルの性能を発揮する。ただしこのアイテムを作るには貴重で高価な生産材料、1度きりの使い切りのレシピ、特別なドロップアイテム、さらに「生産のクリティカル」という様々な条件をクリアしなくてはならない。

 生産スキルを最高レベルにすれば「会得オプション」というクリティカルを増す機能が使えるが、そこにもモンスターからのレアドロップのアイテムが必要になる。このため生産アイテムの最高級品がオークションに出る場合、極めて高価になる。作ってもらう場合にはキンシップ(ギルド)の仲間に頼み、材料は自分で入手するといった努力が必須となるだろう。それでもクリティカルが出ない可能性もある。最高級品は、多くのプレーヤーの目標である。

 この他にも、「名声システム」や「功績」といった要素もある。「名声システム」は、前回の「王の都」から入ったシステムで、ブリー村、ホビット庄、イヴンディムなど各地のNPCに対応するドロップアイテムや生産品を渡すことで各地の名声を得、特別なアイテムを入手できる。イヴンディムではセットアイテムが入手できる。イヴンディムの名声を得るにはインスタンスのクエストを繰り返しやればいいので、他の名声に比べ比較的上げやすい。コアプレーヤーは特別な色の馬など様々なアイテムを入手するため、対応NPCをひたすら倒すなどして名声上げをしている。

 「功績」は、「LOTRO」のキャラクタの「特性」というステータスを伸ばすもの。例えば「ブリー郷でシックルフライを60匹倒すと“鍛錬”が上がる」といった感じで様々な特性を増加させることができる。特性にはステータスの上昇だけでなく、病気や毒への抵抗力を上げるものもある。ハンターは俊敏を上げられる特性を集中的に取るなど、目標を定めることでより強力なキャラクタを目指すことができる。ステータスとアイテムを追求していくことでレベル50に達した後も、さらにキャラクタの能力を高めていくことが可能なのだ。

 上級者ならではの楽しみとしては、筆者はもう1つ「観光」をおすすめしておきたい。「LOTRO」ではレベルが離れた敵NPCは名前が灰色になり、襲われなくなる。ダンジョンなど危険なところでも、安心して入っていける。オークやトロルの仕草や、攻城兵器の作りの細かさ、ボスモンスターの細かい造形など、彼等の“文化様式”を楽しんで欲しい。

 また、中級者達のバックアップなどもおすすめだ。いくつかのクエストでは回復役が必須だったり、強力なアタッカーがいると展開が楽になったりする。また、タイミングによってはメンバーが集まらないこともあるだろう。上級者は、後輩達に力を貸してもらいたい。それが新しい出会いとなり、ゲームの社会そのものを活性化していくだろう。いかに楽しい“世界”を作っていくか、それもまた上級者が追求していく道だと思う。

 ゲームに用意された遊びの枠を超えた、プレーヤーイベントも期待したいところだ。大戦争の提案や、演奏会、ファッションショーなどユニークなプレーヤーイベントを、創意工夫で提案して欲しい。アップデートで「ハウジング」が実装された後は「お宅訪問」なども流行するかもしれない。

m53.gif 名声はやりこみプレイが得意なプレーヤー向けのシステムだ。名声で手に入る家具なども今後登場するという
m54.gif ステータスをアップさせる功績システム。キャラクタのテーマに合わせた功績を上げていきたい

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